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教育

  主な担当講義の概要 

1) 動物バイオテクノロジー

 微生物を基盤に発展した遺伝子工学の技術は、植物や動物に対しても近年著しく発展し、医療や食品等の各分野で産業応用されつつあります。本講義で は、遺伝子操作(クローニング、遺伝子組換え等)、動物細胞培養法、動物細胞および個体への遺伝子導入/ノックアウト技術、iPS細胞と再生医療への 応用等について、最新の研究報告を交えた解説を行い、動物に対してのバイオテクノロジーの現状について理解を深めます。さらに、バイオテクノロジーの 発展に伴い問題となった生命倫理や研究倫理についても取り上げます。

2) 生体応答学(大学院科目)

 成長や恒常性の維持など、多細胞生物で行われるあらゆる制御は細胞間および細胞内の情報伝達(シグナル伝達)によって行われています。本講義は生 物内の代表的なシグナル伝達機構について、シグナル伝達の異常が引き起こす疾患等を題材に解説します。本講義はシグナル伝達機構を暗記するのではな く、シグナル伝達という現象をベースとして、科学的な考え方を身に付けてもらうことを主眼においた内容となっています。シグナル伝達の実験データの解 釈や、シグナル伝達モデル構築などの演習を通して大学院生らしく考えられるようになってもらうことが学修の目標です。

3) 生命科学II

 生物が生きていくために必要な生命現象を具体的に知ることは、生命系分野を学ぶ者にとって極めて重要です。本講義では、1年前期の「生命科学I」 で学んだ"化学を基礎とした生命現象"を基盤として、個体レベルの発生・生殖、動物生理を学びます。

  ゼミ配属~卒業研究と研究室の基本方針 

 3年後期からゼミ配属となり、週1回のゼミ(科学技術英語)が開催されます。ゼミでは学術論文中の英文の読み方(頻出表現や文法の演習)から始ま り、最終的には有名な学術論文を1本読むことができるようになることを目指します。また、日本語での説明能力の向上を目的とした文章の要約やプレゼン テーションを行います。ゼミ配属後に研究室に来るのは自由です。先輩とコミュニケーションを取り、研究テーマや実験技術に対する理解を深めることを強 く勧めます。また、研究室には専門書から一般書まで生命科学や英語に関する書籍が多数ありますので、それらを読むことを強く、強く勧めます。図書館等 の書籍でももちろんかまいませんが、本を読むことで頭に入ったものは、その分の知識が増えるだけでなく、新しいアイデアを生み出す材料となります。い つどんなきっかけで頭の中の「材料」が反応しあって新しいアイデアが出てくるかはわかりませんが、一つはっきり言えるのは、頭のなかに材料が入ってい ないと新しいアイデアは生まれてきません。

 卒業研究では一人1テーマを持つことを基本としています。3年生の春休み期間~4年生GW明けぐらいまでの期間で実験手技についての基礎を学び、 1人で実験を行えるようになってから卒研テーマをスタートするようにしています。週1回の研究室ゼミでは研究の進捗状況の報告、学術論文紹介を持ち回 りで発表してもらう等を行います。研究の進捗状況をゼミで確認したあとは、「いつまでに何をどこまでするのか」を決定します。卒研生はそれを達成でき るよう計画して実験を進めます。

資料: 卒 業研究を上手に行うためのTips

  研究室としての教育目標 

 「自ら考え、行動する人になる」になるというのが本学の理念ですが、卒業研究はそれを実現するためのトレーニング期間と言えます。当研究室は大学 の卒業をもってその基本ができるようになっていることを目標としています。卒業研究のテーマをそのまま仕事にするのはとても難しいですが、卒業研究を 通して身に付けた科学的思考や表現方法、自分で実験計画を立ててそれを実行した経験等は将来社会に出てからも大いに役に立つと思います。

 



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